神曲奏界ポリフォニカ ブラックシリーズ


「神曲奏界ポリフォニカ」のブラックシリーズ。作家の間では黒ポリと呼ばれているらしい。個人的に一番好きなポリフォニカシリーズ。主人公は、人間刑事と精霊刑事のコンビ。二人が事件を解決していく話をメインストーリーに二人の関係や警察署の知り合いなどの話も時折混ぜながら進んでいく。解決する時間に関しては、基本的に最初から犯人が分かっている場合が多い。それでも、事件の展開には興味を引かれるものがあり、読み始めると止まらない。単に事件の謎解きだけがメインではないということです。雰囲気としては哀愁が漂うなストーリーが多く、悲しいような切ないような話が好きな人にはいいかもしれない。
文章は余り難しい言い回しを使っていないので全体的に読みやすい方だと思う。クリムゾンシリーズがやけに説明的でくどいのに対して、こちらはあっさり風味と言ったところ。シリーズの最初の方は余り表現がうまくできていないが、シリーズが進むに連れてうまくなっていっていると思う。トライアングルブラックの最後の方なんかが個人的に凄い好きだったりする。怒りに対する表現が素直に書かれていて、分かりやすかった。
他のポリフォニカシリーズを読まなくてもこのシリーズだけで十分楽しめる内容だと思う。ポリフォニカシリーズが設定で遊ぶ小説になっていっている気がする中、黒はその部分以外で十分に楽しめるのでお勧めです。もちろん、作者が作った世界観を売り物にするのは当然の事だと思いますけれどね。

Leave a comment

0 Comments.

Leave a Reply


[ Ctrl + Enter ]

Spam Protection by WP-SpamFree